暦考

世界暦

世界暦はグレゴリオ暦の不合理を是正する目的で考案された太陽暦による暦法改革案の事を言います。
イタリアの修道士によって1834年に考案された「固定暦」が原型になっています。
この暦では1月1日を日曜日に固定され、12月31日を無曜日の余日として曜日を毎年、固定します。
閏日は月と曜日を省いて閏年の12月31日の翌日に追加する案が提案されています。
この「曜日を取り除いた日」を除いた「曜日のある日」は364日となり、7で割り切れるので、毎年の同じ日付が常に同じ曜日になる事になります。
多くの暦法改革案で参考となり、1884年にフランス天文学会が暦法改革案を懸賞募集し、また19世紀末から20世紀初頭にかけてさまざまな国際機関で暦法改革が議論されたときも、いくつもの除日案に属する暦法が議論されました。
しかしこの暦は現在に至るまで採用されてはいません。